日本の城跡

藤橋城

南側虎口、手前道路は空堀跡
訪問日 H25年 8月
ポイント 城は武蔵野台地が尽きるあたりの西北縁に位置し、城の北縁直下に荒川の支流霞川が囲繞して流れ、水堀の役目を果たしている。更に北方は広々とした水田で、当時は湿地として北を守っていたと思われる。水田から4〜5m程高い丘に主郭があり、腰郭と二重の土塁と空堀が取り囲み、北西隅と南西隅に櫓台が、南側に虎口を設けていた。規模も大きくなく勝沼城攻めの前線基地の役目を果たした。
印象 今井城の近く、どこかで見たような城。丘の上にあり、三方は住宅開発で改変され、主郭と腰郭・土塁が残っているが、二重土塁の外側や空堀が道路等で消滅している。陸続きの南側の防御が弱く、空堀に土橋の遺構があったことからみて、南側に外郭か二つ目の郭があったと思われる。全体として公園として整備改変され、厳しさが薄いがいろいろ楽しめた。
地図
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略史  築城年等は不明な点が多いが、戦国期に武蔵七党の一人平山季重の後裔、平山重吉あるいは藤橋小三郎の居城と言われている。小田原北条氏の配下であったが、北条氏の滅亡と共に落城、廃城となったと思われる。
遠望 主郭 虎口左側土塁 同右側土塁
北東下の腰郭 東側下の帯郭 北東土塁 北側土塁
北側水田 主郭・神社址 西側土塁・帯郭 西側堀跡
北西隅櫓台 西側虎口? 同切岸 南側土塁 西側土塁
南西隅櫓台 南側土塁と空堀跡 東側土塁と空堀跡