日本の城跡

神奈川台場(別称:蝙蝠台場)


星野町公園内の記念碑
訪問日 H29年 9月
ポント 台場は幕末、黒船の来航という非常事態に対し、海防拠点(砲台)として各地に築かれた。江戸を守る品川台場は今でも「お台場」と呼ばれている。神奈川台場は他の台場には見られない船留まりという構造を持っていた。総面積は2万6千㎡で、埋立には近隣の権現山の土砂が使われた。現在、僅かに残る石垣は、江戸城にも使われている耐火性、耐久性に優れた小松石が使われている。実践に使われたことはなく、外国の貴賓が港に入った際に祝砲を上げたという。
印象 以前に訪問したが、よくわからず断念。事前調査を実施して再度挑戦。埋立やJR貨物駅への転用・住宅開発が進んでおり、なかなか当時の姿を見つけにくいが、横浜開港150周年を機に遺構の整備がされたようだ。星野町公園内から石垣が見えるようになり、神奈川台場公園に石積みが復元、説明板が設置されている。石垣も見たし、なんとなく納得して帰る。
地図
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略史  横浜開港の翌年の1860年(万延元年)に幕府の命令で伊予松山藩が築造した。設計は勝海舟によるもので、羽を広げたコウモリのような形をしていることから「蝙蝠台場」とも呼ばれた。1899年、外国人居留地の廃止に伴い役目を終え、周囲の発展とともに次第に埋め立てられた。

遠望

星野町公園

復元石積み

隣接にある石垣遺構

隣接している転用されたJR貨物駅

同のJR貨物駅

JR貨物駅と旧船留まりか

台場公園



公園と隣接するマンション・ビル

公園に隣接する石垣遺構