外郭から馬出し・土橋・南三の郭へ |
訪問日 |
H22年10月 |
ポイント |
杉山城は市野川に沿ってはしる鎌倉街道を見下ろす丘陵の尾根上に築城されている。この尾根は西側が急崖になっているが、反対の東側は緩やかな傾斜になり、各所に舌状の突出部がみられる。縄張りはその山形にならって十余の郭が本郭を中心に配された多郭式城郭であり、本郭を中心に他の郭は三方に配され、相互に連携して戦えるように工夫されている。そして傾斜の急な切岸、大規模な横堀と屏風のように連続する折れ、枡形虎口や馬出しなどを複合的に持つ様々な虎口の形態など、高度な築城技術の粋を集め、中世の築城教本といわれている。 |
印象 |
杉山城も事前の情報通りであった。私有地であるが、地主の協力もあり、最近整備され大変見やすくすばらしかった。コンパクトに色々なものが詰め込まれている。戦国時代の備え、主郭を中心とした郭の連携、それらを固める切岸・土塁・堀切・竪堀・屏風折れの横堀・井戸・虎口等々。どれを見ても満足、感謝。しばし離れがたかった。なんでこの名城が歴史の表舞台に出てこなかったのか? |
地図 |
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