日本の城跡

佐良土館(別称:宮内少輔館)

遠望
訪問日 H25年11月
ポイント 館は那珂川と箒川が合流する要害の地近くの那珂川西岸の河岸段丘上に構築された方形の単濠単郭である。郭の周囲には土塁と小川を取り入れた堀を巡らしている。
印象 那珂川水游園の近く。ここが館跡かと思ったところは何もなく、農家の女性に聞くが分からないとのこと。しかしそこの目の前の家の屋号が”お城”だったので、ここだろうとぐるっと廻る。低くはなっているが土塁と堀跡と思われる小川や凹地が巡っていた。佐良土は那珂川の水運を利用して発展したらしく、古い町並みが残り、それぞれの家に屋号が出されていた。
地図
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略史  天正十八年(1590)の豊臣秀吉の小田原征討の時、烏山城主那須資晴が参陣せず秀吉の怒りにふれて改易、所領没収された。この時、以前に佐良土宮内少輔が構えていた館に一時的に隠居の形で居住した。慶長十四年(1609)、資晴の死去により館は廃された。
遠望 土塁 郭・土塁 水堀跡 土塁・堀跡
土塁