日本の城跡

春田山 林泉寺

惣門
訪問日 H25年 9月
ポイント 上杉氏の菩提寺。上杉氏の移封先の米沢にも建立されている。境内の惣門は春日山城の搦手門を移築したもの。ほかに上杉謙信の墓所、川中島合戦戦死者の供養塔がある。
印象 城下の寺へ。杉木立の中、ひっそりとそしてしっかりとした寺だ。春日山城の搦手門であった茅葺の惣門が、他の城跡には見られない趣がある。つぎの山門は惣門とは全く違いどっしりと迎えてくれる。本堂にお参りした後に、苔むした坂道を上がり謙信と家臣墓所を見る。
地図
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略史  1497年、越後守護代・長尾能景が父の17回忌供養の為、曇英恵応を開山に拝招して創建。能景・為景父子の保護を受けて守護代長尾氏の菩提寺として発展した。為景死後、末子虎千代(後の謙信)が当寺に預けられ、14歳で元服(景虎と称す)するまで学問に励んだ。景虎が上杉氏を継承し、輝虎と称すると上杉氏の菩提寺になった。輝虎は七世住職宗謙のもとで参禅し、剃髪して謙信と号した。上杉氏移封後は一時衰退するが、春日山城主の堀秀冶によって再興され、その後の松平・榊原氏等上越地方の歴代支配者により菩提寺として尊崇を受けた。堀家の秀重・秀政・秀冶3代の位牌と墓がある。当寺は将軍家・高田藩主から厚い保護を受けていたが、2度の大火で本堂・山門が焼失した。しかし近年にそれぞれ再建されている。
惣門 山門 本堂 墓所へ 川中島合戦戦死者供養塔
上杉謙信墓所