主郭虎口

訪問日	Ｈ２７年　４月
ポイント	北浦へ流れる武田川右岸の台地に位置する。南側を除く三方を天然の水堀と言うべき湿地帯で囲まれている。従って南側には幾つかの郭や広く深い大堀で固めている。武田氏は領土が拡張した為、その政庁的性格として、神明城から郭の広い木崎城に本拠を移したと思われる。
印象	かなり大きな城だ。特に三郭は広い、領地の割に広すぎで、防御が難しそう。三郭は現在、畑・工場・人家となっており、奥の神社が主郭跡で、隣に二郭が配されている。主郭は土塁と空堀で固め、一部に古墳を利用した櫓台があったようだ。主郭以外は藪がひどく、詳しく見ることが出来なかった。要害の城ではなかったが、いまいち分かりにくかった。
地図

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略史　　室町時代初期、甲斐武田氏１２代当主信春の子・武田信久が北浦に居城を構えたのが常陸武田氏の始まり。神明城に代る居城として築城した。武田氏は「南方三十三館の仕置き」で佐竹氏に謀殺され滅亡、廃城になった。