日本の城跡
東根城(別称:小田島城)
略史 南北朝時代に南朝方の小田島長世氏が築城した。小田島氏が衰退後、斯波氏の一族で天童城主天童頼直の四男、坂本(東根)頼高が城主となった。東根氏はその後七代続いたが、戦国期に宗家最上氏に対抗した「天童八楯」に与したが、最上氏の調略を受けて八楯は崩壊、東根氏は天童氏とともに敗れ、城は落城し東根氏は没落した。代わって最上氏に内応した東根氏の一族の里見景佐が城主となり、城下町の整備に尽力した。しかし江戸初期、最上氏の改易で里見氏は阿波に流刑となり、東根城は廃城、城地に山形藩の陣屋が置かれたが、1661年に破却された。 |