日本の城跡

甲賀上野城


主郭下の腰郭の虎口
訪問日 R元年11月
ポイント 城は杣川と五反田川の合流地に南北に張り出した半島状の丘に築城。丘陵の最高部に東西南北を高土塁に囲まれた主郭を置き、西に延びる尾根筋を削平した二の郭とし、その先を堀切で区画した見張り台的な三の郭を配置している。主郭北側には腰郭、その下に一番広い居館があった五の郭、更に池を挟んで二つの郭があり、縄張りは結構複雑。
印象 登城口から藪を少しかき分けると、広い郭に出る。居館があった郭らしい。その先に高い土塁が立ちふさがり、主郭と思いきや主郭下の腰郭で、虎口が口を開けていた。左回りに行くと、横堀の先に主郭虎口がある。主郭を取り囲む土塁は高く、太い。土塁上を歩いて回ると、南側に横堀や堀切があり、尾根筋を区画し防御していた。更に五の郭の食い違い虎口や七の郭の土塁囲みの武者だまりらしい遺構等、想像以上の見応えであった。
地図
略史   上野城は室町時代に上野氏が築城したと思われる。上野氏は甲賀五十三家のうちの南山六家の一つである。

登城口

土塁

主郭手前の居館があった広い五の郭

主郭と二の郭間の堀切

主郭下の腰郭虎口

同虎口を内部から

同虎口を上から

腰郭の切岸

腰郭下の横堀

腰郭上部

同から見た五の郭と前方の二の郭

主郭横堀

主郭虎口


主郭・土塁

主郭土塁

主郭・土塁


横堀

主郭土塁の上

横堀

横堀・覚


主郭土塁の上

土塁・堀切

横堀

堀切

五の郭虎口土塁




同と前方七の郭

池と右が七の郭

七の郭

前方の高台が見張り台の三の郭