日本の城跡
賤ヶ岳砦
略史 1583年の賤ケ岳合戦の際、柴田勝家軍の先鋒・佐久間盛政が柳ケ瀬山に陣を築き、羽柴秀吉勢の桑山重晴は賤ケ岳砦を築いた。賤ケ岳合戦当初は、この砦に桑山重晴、羽田正親、浅野与兵衛らが陣を構えていたが、羽柴秀長本陣である田上山砦と共に秀吉勢の陣城群の中心的役割を担っていた。そして柴田方の佐久間盛政により、中川清秀が守る大岩山砦、高山右近が守る岩崎山砦が陥落すると、守将の桑山重晴は降伏勧告を受けて退却するが、その後山梨子浦に到着した丹羽長秀と共に、再び賤ケ岳を奪還して籠った。その後両軍との間で壮絶な戦いが繰り広げられた末、秀吉が勝利した。 |