日本の城跡
和田城
略史 和田氏の祖先は960年頃和田を領有した源満政で、室町幕府三代足利義満の頃に和田に移住した。近江国守護佐々木六角氏の重臣を務めた、和田惟政が整備築城した。惟政は興福寺から亡命してきた一乗院覚慶(後の足利義昭)をかくまい義昭を室町将軍に擁立した功労者である。しかし同時に織田信長にも仕え、三好三人衆を撃退した功により摂津国守護として任じられ、茨木・高槻城の城主を兼任、京都所司代となった。またキリスト教伝来者フランシスコ・ザビエルを保護し、信長に謁見させている。しかし足利義昭が信長に反旗を翻した時、最初信長に従っていた惟政は、後に義昭に属して高槻城に立て籠もったが、信長に攻められ、中川清秀に捕えられ慙死された。 |