日本の城跡
飛鳥京
略史 飛鳥京跡は、6世紀末から7世紀半ばまで飛鳥の地に営まれた諸宮を中心とする複数の遺跡群からなる都市遺跡である。宮殿のほか朝廷の支配拠点となる諸施設や、飛鳥が政治都市であったことに関わる祭祀施設、生産施設、流通施設等から構成されている。具体的には伝飛鳥板葺宮跡を中心に、川原寺跡、飛鳥寺跡、飛鳥池工房遺跡、飛鳥京跡苑池、酒船石遺跡、飛鳥水落遺跡などの諸遺跡、未発見の数多くの遺跡や遺構を含んでいる。飛鳥京は複数の天皇が代々宮を置き、または飛鳥内の別の場所に遷宮したことにより、周辺施設と共に拡大して宮都としての機能を併せ持った。これはその後の建設当初から計画され、固定化する宮都(藤原京)への過渡的な都市であったことを示している。 |