日本の城跡

柳本城・陣屋

柳本小・御殿

訪問日	Ｈ２０年　２月
ポイント	柳本小学校付近が中世の柳本城地。近世の陣屋は城を改修、黒塚古墳を取り込み、その周濠を西北の堀とし活用している。柳本陣屋の東に崇神天皇があるが、その広い水堀は十二代藩主信成が長年の水不足を解消する為、この古墳の堀を広げ、その水を灌漑用に利用させたもの。周辺には景行天皇陵など古墳や、最古の道、”山の辺の道”が通る歴史の里である。
印象	ここも古墳を利用している。たしかに周辺は古墳が目白押しで、その小高い山・周濠を利用したらすぐにでも城郭が出来そうだ。遺構はあまりないが、橿原神宮に表御殿と門が”文華殿”として移築されているとのこと。
地図

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略史　　室町初期、土豪の楊本氏は大乗院方国民で楊本庄下司職を与えられ、一帯に勢力を張った。その後十市氏が庄内に勢力を伸ばしてきた為、越智氏と結んで対抗した。しかし越智氏が十市氏との戦いに敗れたのに伴い、柳本城も落城し破却された。戦国末期、河内の木沢長政が大和に勢力を張った時、楊本氏は木沢方に属したが長政の敗死と共に城を失い没落した。関が原で徳川家康に与した織田有楽斎は加増うけたが、大阪の陣後五男尚長が分与され大泉に立藩、後に柳本城を改修して陣屋を移した。秀親の時、将軍綱吉葬儀の際、加賀前田利昌に殺害されるも末期養氏で改易を逃れた。信陽は藩政改革を断行再建を果たし、後に城主格に昇格した。織田氏は１３代、２５５年在封した。

黒塚古墳

同