日本の城跡
高千穂峡
ポイント
高千穂峡の川幅が狭まった部分を流れ落ちる滝は、真名井の滝で日本の滝百選の一つ。峡谷の崖上は自然公園になっており、その中にある「おのころ池」から流れ落ちる水が真名井の滝となる。高千穂峡の遊歩道を歩くと、神話に由縁のある「おのころ島」や「月形」、「鬼八の力石」、「槍飛」などがある。また「高千穂三橋」と言われる、趣の違うアーチ橋が一望できる。一つの峡谷の一か所に三本のアーチ橋が見られるのは全国でここだけであろう。
印象
50年程前の学生時代に歩いた景色とあまり変わりはないように見えた。ただし川幅や岩石の形等は本当は変わっているのだろうが。一つだけ確実に言えることはアーチ橋が当時は二本だったこと。最近は観光客が大幅に増加し、人気のボートに乗るには数時間待ちが普通らしい。高千穂峡はやはり、自然が造った造形美とその神秘性が素晴しい。
略史 大噴火による阿蘇カルデラを作った火山活動で、約12萬年前と約9萬年前の2回に噴出した高温の軽石流が、当時の五ヶ瀬川の峡谷沿いに厚く流れ下った。この火砕流堆積物が冷却固結し溶結凝灰岩になり、柱状節理が生じた。溶結凝灰岩は磨食を受けやすいため、五ケ瀬川の侵食により再びV字峡谷となったものが高千穂峡である。高さ80から100mにも達する断崖が7㎞にわたり続いており、これを総称して五ケ瀬川峡谷(高千穂峡)と呼んでいる。
高千穂渓谷
槍飛付近
アーチ橋3本
柱状列石
鬼八の力石
真名井の滝
おのころ池の背後の水が噴き出る断崖
玉垂の滝
おのころ池(チョウザメを飼育)
50年程前の
アーチ橋2本