日本の城跡

識名園

回遊式庭園
 訪問日  H26年 1月
 ポイント  中国皇帝からの使者・冊封使接待等の迎賓館としても利用。識名園は高台に位置するが、「琉球は大きな国」と思わせる為に海が見えないように工夫している。造園形式は、池の周りを歩きながら楽しむことを目的とした日本式庭園の「回遊式庭園」であるが、識名園では「心」の字を崩した池の形(心字池)を中心に、池に浮かぶ島には中国風の東屋の六角堂や大小のアーチが配され、池の周囲には琉球石灰石を積みまわすなど沖縄独自の様式の折衷様式になっている。
 印象  王朝の別邸。本土でよく見る回遊式庭園なためか、なんとなくほっとする。ただ、庭園にある御殿・井戸・六角堂・アーチ式石橋等、中国・琉球様式が混在しており、やはりここは琉球だ。案内の人が丁寧かつ親切に説明してくれた。
 地図  
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略史  識名園は琉球王朝の別邸で、国王とその家族の保養所として1733年に創建され1795年に現在の規模に拡張した。御茶屋御殿が首里城の東にあることから「東苑」と呼ばれたのに対し、識名園は南にあるため「南苑」とも呼ばれた。

識名園

番屋

正門

正門からの石畳道

庭園


育徳泉


回遊道

御殿









同・中国式石橋

同・中国式石橋


同・六角堂






同・船揚場

同・バナナ園