日本の城跡

園比屋武御嶽石門

御嶽石門
 訪問日  H26年1月
 ポイント  この門は日本と中国の双方の様式を取り入れた琉球独自の石造建造物である。石造だが、木造建築の様式に従って設計され、棟飾りなどの細部を石に彫りこんでいる。本体や屋根、棟石は石灰岩や砂岩であるが、門の扉だけは木製になっている。石門の背後の森は、戦後一部失ったが、今では石門自体が拝所となっており、祈願に訪れる人が絶えません。
 印象  守礼門から入ってすぐ左側にある。重厚な門。沖縄に多くある御嶽のひとつで、尚真王の事をうたった扁額が掲げられているというがなかなか気が付かない。観光客が沢山行き交う場所になり、礼拝所としてここでいいのかな?
 地図  
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略史  1519年、八重山竹富島出身の西塘が築造した。西塘は首里王府に才能を認められ、石門を造るにあたり力量を発揮し首里城の城壁の設計にも従事した。これは形は門だが、人が通る門ではなく、神への「礼拝の門」で、国王が外出するときに安全祈願した礼拝所である。戦争で一部破壊されたが、昭和32年に復元され、今回世界遺産に登録された。

御嶽石門