日本の城跡
天神山城
略史 二世紀末の倭国大乱に関係する弥生時代の山城である。その後も城砦が築かれていたが、戦国期、上杉氏は武田方に寝返った松倉城主椎名氏を松倉城から追い、天神山城も奪取し、松倉城の支城として改修して長尾景直を入れた。織田信長の越中侵攻による魚津城の戦いでは、領内の反乱と信濃に侵攻した信長の圧力で救援が遅れた上杉景勝が天神山城に陣を張った。しかし信長の大軍の前に仕掛けられないうちに、信濃の信長軍が春日山城攻撃の態勢に入った為撤退を余儀なくされた。魚津の戦いはその後も上杉軍の決死の籠城戦が続いたが、救援の望みもなく終に城主中条景泰ら自刃し落城した。その後越中は佐々成政が領有したが、豊臣秀吉との抗争に敗れ、肥後に改易。越中は前田氏が領有し、配下の青山佐渡守が入城したが、後に廃城となった。 |