遠望 |
訪問日 |
S63年12月 |
ポイント |
四方に高さ3〜4m.の土塁を廻らし、北側は二重の土塁になっている。堀の水は今も枯れることはない。忍びをもって藤堂藩に仕え、多数の忍びの書物と忍具などの製造用具が残されているという。 |
印象 |
秋の夕暮れであった。目指す家の前に老人が立っていたので、ここは館跡ですか?と聞くと、跡ではない、沢村家だと窘められる。この頃歴史書でいろいろ書くので来る人が多く迷惑しているとのこと。何処から来た、学校の先生か、と質問される。折角だから中を見ていけと言ってくれたので入れて貰う。小造りだが周囲は石垣と土塁で囲まれ、家も歴史を感じる茅葺であった。裏庭で夫人が焚き火をしていた。ダイコンと柿が干され、鶏が歩き回る典型的な農村風景だったが、老夫婦の気品が感じられた。また、裏には逃げ道としての出口、水堀が残っていた。思い出深い探訪だった。 |
地図 |
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