日本の城跡

笠覆寺(別称:笠寺観音)

山門
訪問日 S63年3月
ポイント 尾張四観音の一つ。四観音はいずれも名古屋に入る主要街道に面しており、いざと言う時は砦の役目も果たす。笠寺は東海道四十番目の宿場町である。鳴海から熱田宿を結ぶ東海道筋にあたり、農業を主とした街並みである。山門・本堂・多宝塔・鐘楼等がある。
印象 駅から近く、人・車の往来が多い商店街を抜けていく。赤いのぼりや看板が結構立っており、庶民的な雰囲気。芭蕉の句碑や宮本武蔵の碑もあった。毎月六の市がたつなど人々に親しまれている。山門・本堂・鐘楼など歴史を感じさせる。
地図
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略史  733年に呼続浜に桂旦国誉山の霊木が浜に漂着したが、近くに住んでいた禅光上人がお告げを受け、霊木をもって十一面観世音菩薩を刻み寺を建立し、天林山小松寺と称したがその後200年を経て寺は荒廃した。関白藤原基経の子、兼平中将は鳴海の長者、成高の家に宿をとった際、成高に仕えていた娘が雨露に濡れる寺の本尊に笠を覆う等大切に供養していたのを見て感心し、妻として迎え現在地に仏殿等を建て、笠覆寺と称した。その後300年を経て再度仏堂が荒廃したが、房阿願上人によって再興されている。
仁王様
本堂
薬師堂ほか
常夜灯
石仏
護摩堂(弘法大師・えびす神)
山門
西門