日本の城跡

伊奈氏陣屋

二の丸
訪問日 H18年 3月 7日
ポイント 徳川氏直轄領を支配する代官頭で、大久保長安、彦坂元正らと共に幕領と旗本を掌握する幕閣。大手門・二の丸・物見櫓・蔵屋敷跡など残り関東郡代としての格式が分かる。全国的にも珍しく整った畝堀(堀の内側を壁で仕切り、方形の穴として蟻地獄のようにする)が発見された。
印象 畑地、山林の中の小高い丘に陣屋・二の丸・表門・裏門跡等残る。しかし史跡指定の住民の反対運動があるようでなんとなく遠慮して廻った、残念。
地図
地図をクリックすると拡大します

略史  家康の関東入部後、伊奈忠次が陣屋を築き小室藩を立藩。四代官頭の一人として幕府直轄地の支配を行い、備前検地や中山道の整備、備前堀に代表される水利、治水事業を実施し、幕府創業期の財政確立に貢献した。三代忠治も利根川・荒川の改修、見沼溜井の造成など積極的な水利・治水事業を実施した関東郡代で、武蔵赤山(川口)に所領をもらい赤山に陣屋を移した。しかし嗣子続かず除封となり廃藩に。
表門
水堀
二の丸土塁
二の丸
本丸
屋敷裏門
三の丸空堀
三の丸土塁
三の丸土塁